旅は人生の余白 ~第9回:京都・宇治(3)~

旅日記

宇治の街歩きも、そろそろ終わり。

最後に、お土産を探します。

平等院へ続く道沿いにある「能登椽 稲房安兼(のとのじょう いなふさやすかね)」へ。

創業は享保2年…ということは1717年。

江戸時代から続く、三百年以上の老舗だそうです。

八代将軍・徳川吉宗の時代から、この場所でお団子を作っている。

そう考えると、なんともすごい話です。

今回のお土産に選んだのは、名物の「茶のだんご」。

材料は、米粉、抹茶、砂糖。

とてもシンプルです。

小さなお団子をひとついただくと、抹茶の風味がふわっと広がります。

甘さも控えめ。

そして、もうひとつ。

……もうひとつ。

気がつけば、結構食べています。

小さいお団子は、少し危険ですね…

■三百年前に思いを馳せながら

三百年以上前の人たちも、同じようにこのお団子を食べていたのでしょうか。

そう思いながらいただくと、いつものお茶菓子とは少し違って感じます。

ひょっとすると、徳川吉宗公も食べたのかもしれません。

……まあ、これは私の勝手な想像ですが。

そんなことを考えながら、茶団子をひとつ。

またひとつ。

宇治の旅の最後に、なかなかいいお土産を見つけました。

■半日のゆったりした宇治の旅

抹茶をいただいて。

かき氷を食べて。

庭の松を眺めて。

最後は、三百年続く茶団子をお土産に。

今回の宇治は、ずいぶんと抹茶を楽しみました。

でも、こうして振り返ってみると、印象に残っているのは食べたものだけではありません。

お店の佇まいや、庭の景色。

歩いた道や、そのときの空気。

そういうものが一緒になって、旅の記憶になるのだと思います。

さて。

茶団子を持って、宇治をあとにします。

また、どこかへ。

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